華々しいフィギュアスケートの衣装ですが、何かルールがあるのでしょうか?肌色であったりどこまで露出が許されているのか?更に、減点の対象となるポイントなど言われてみれば気づかない衣装のルールについてまとめました。
衣装にもルールがあるよ!肌色の理由もチェック
フィギュアスケートでは曲の雰囲気に合った衣装も見どころで、お気に入りの選手がどんな衣装で登場するのかも楽しみです。
フィギュアスケートはあくまでもスポーツなので、衣装にも当然ルールがあります。
例えば、男性ならわき毛が見えてはいけないため、タンクトップを衣装で選ぶなら剃っておく必要があります。また、下半身は靴が隠れる丈の衣装つまりは長ズボンでなくてはいけません。(タイツはNG)
男女共に共通なのが、過度の露出つまり裸をイメージしてしまうものはダメなのです。
そして、アクセサリーや仮面などの装飾品もNGなので肌色のパワーネット部分にビジューなどを縫い付けるんですね。
また、女子選手であれば衣装の上下が繋がっている事もルールで決められていますので、ほとんどの衣装は首元から足を入れて着れるように2WAYストレッチ素材を使っているんです。
過度の露出がNGであっても、曲の雰囲気やその国の衣装をイメージした時に、肌の露出が重要な時があります。
例えば、古代エジプトをイメージした衣装では肌色のパワーネットにビジューやスパンコールを縫い付けて華やかさを演出しつつ露出を避けたり。
実は、これが保温効果にも繋がっているのでルールも守れて体温も維持できる、曲の雰囲気も出せれてパワーネット様様です!!
なによりもストレッチ素材でなくては、まず選手の演技を衣装の生地が邪魔してしまいますからね(^^ゞ
そして、2018年平昌オリンピックでも話題になりましたが韓国のペア部門の女性選手の背中のホックが外れてしまい、危うく脱げてしまうという危険がありましたね。このように衣装が外れたり、装飾品が落ちると転倒した事と同じマイナス1点になってしまいます。
この露出が禁止されたキッカケは1988年に旧東ドイツのカタリナ・ヴィット選手の着ていた衣装が発端。
スカート部分が羽根だけで構成されたハイレグのレオタードだっため、当時の審判員から「セクシー過ぎる」と指摘された事から選手の名前を取って「ビットルール」が作られました。
羽根でいえば、2012年に高橋大輔選手の衣装についていた羽根が落ちてしまった事で減点されましたよね…
「羽根1つぐらい良いじゃないか!!」と感じた記憶があります。
ですが、これがフィギアスケートの衣装のルールなのです。
ところでふと疑問に思ったのですが、
「フィギュアスケートの選手の衣装の肌色部分は肌が黒い人はどうするんだろう?」
と。
「肌の色=肌色」つまりは自分の肌の色ですので、肌が黒い人は肌の色に近い黒色のパワーネットを使用するそうです。
記憶に新しい平昌オリンピックで私が驚いたのがフランスのメイテ選手!
女子選手と言えば、スカートにスパンコールに、スカートがヒラヒラしていて華やかで煌びやかな衣装が当たり前だと思っていたのですが、メイテ選手はなんと!!
スパンコールがあしらわれたノースリーブにレギンスというビックリする衣装でした!
肌の露出や女性らしい衣装ではなかったけれど、何故かとってもカッコいいと感じましたね。
ちなみに過去に減点された選手は誰?
では、大会で衣装についてルールが決められているので、コーチや振付師達も当然ながら衣装チェックはしているはず。
ということは、衣装の一部が取れてしまったぐらいしか減点されないのでは?と思っていたんですが、実はいらっしゃいました…。
前述した高橋選手も含め見ていきますと、
2012年 高橋大輔選手 衣装の一部(羽根)が落ちて減点
2014年 ロシアのサウター選手(女性)がバイオリンの模様を背中で表現したことにより、過度な露出とみなされ減点
2016年 本郷理華選手 白い衣装が裸体を連想させるとして減点
サウター選手の衣装はスピンなどしゃがんだ姿勢になると、お尻の真ん中ぐらいまで見えるため例え肌色を着用していても裸体を連想してしまいます…。通称「お尻バイオリン」。これがエキシビションなら良かったのにねぇ…
衣装につけた羽根が落ちないようにするのって、結構大変だと思うんです。
ジャンプするし、高速でスピンするし、風の抵抗うけまくる軽い羽根…。
野生の鳥ですら羽根を落とすんですから多少は良いじゃないか!とちょっとだけ思っちゃいました(^^ゞ
まとめ
華麗なスポーツだからこそ、やはり邪な目で見てはいけない、連想させてはいけないのでしょうが…
衣装にばかり目が行って演技を集中して見られないのは、これはこれで困りますね(-_-;)
ですが、衣装を作るのにトップクラスの選手は平均100万円以上かかるとのこと…。
100万円かけて衣装の一部が落ちたり、露出と判断されて減点されたら悔しいの一言では済まないぐらい何とも言えない感情が生まれると思います。だからこそ、衣装作りはコーチと振付師、そして選手とデザイナーが念入りに打合せをするんだそうです。
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