試合中や試合後に知らされるサッカーのスタッツとはなんでしょうか。ここではその項目や見方を整理し、計測方法と一緒にみていきます。
スタッツとは?
サッカーだけに限らずスポーツの世界で使われる「スタッツ」ですがその意味はなんでしょうか。
辞書には以下のような説明があります。
《statistics(統計)の略》スポーツで、チームや個人のプレーの成績をまとめたもの。「チームスタッツ」
〔統計の意のスタティスティックス(statistics)から〕
スポーツで、選手のプレー内容に関する統計数値。大辞林 第三版
以上のことから選手やチームの成績、パフォーマンスを数値化したものということがわかります。
スタッツを用いることで試合を見なくとも試合の流れがわかることもあります。
スタッツの項目にはなにがあるの?
スタッツには試合の内容を表すものや、チームのシーズン中の成績を表すものなど様々あります。
ここでは試合の時に用いられることが多いスタッツの項目を紹介します。
試合でのチームスタッツ
・ボール支配率…ボールを支配した割合
・シュート…ゴールを目的としたプレー
(クロス等がゴールを脅かすなど、選手の意図と異なった場合でも結果的にゴールを脅かした場合はシュートとしています。)
・枠内シュート…枠内に飛んだシュート
(シュート後すぐにDFにブロックされた場合も枠内に向かっているであろうと判断出来る場合は枠内シュートとしています。)
・走行距離…選手が動いた距離
・スプリント数…24.0km/h以上で1秒以上走った回数
・パス数…味方選手にボールをつなぐことを目的としたプレー
・オフサイド…攻撃時にオフサイドの反則を犯すこと
・フリーキック…反則を受けてその地点からプレーを再開すること
(直接・間接フリーキックの総数が入ります。)
・コーナーキック…攻撃側が相手陣地のコーナーアークよりプレーを再開すること
・ペナルティキック 攻撃側が相手陣地のペナルティスポットよりプレーを再開すること
・警告・退場…警告はイエローカード、退場はレッドカードを受けること
例えば、AとBの試合でBが1-0で勝った試合があるとします。
試合後のスタッツでAのボール支配率が80%でBが20%としたらAの方がボールを保持し試合を優位に進めていたことがわかります。
シュート数でも、Aの方が多かったら、Bが少ないチャンスをものにして守備的な試合を勝ち切ったんだということがだいたい予想することができます。
このようにチームの試合でのパフォーマンス内容から試合内容まで予想することができます。
シーズン中の選手のスタッツ
スタッツはチームの成績だけでなく、選手の成績を表すことができます。
スタッツの項目は以下のようなものが代表的です。
・ゴール数…シーズン中のゴール数
・シュート数…シュートを打った数
・枠内シュート数…ゴールの枠内に打ったシュート数
・ラストパス数…ゴールチャンスになったパス数
・ワンタッチパス数…ワンタッチでパスした数
・空中戦数…空中にあるボールを競り合った数
・タックル数…ボール保持者に対してボールを取りに行った数
・走行距離…試合中に走った距離
各個人のスタッツを見ることでその選手がどういうプレーが得意なのか、調子がいいのかということが判断できます。
前の試合である選手は13km走れることができたが、次の試合で10kmしか走ることができなかったらその選手は疲労が多く残っていることがわかります。
どうやって計測しているの?
スタッツは各データ会社が独自の計測方法をとっています。
スプリント数という項目でもある会社は24.0km/h以上にしていても、違う会社は22.0km/hにしている場合もあります。
Jリーグの場合はデータスタジアム社が計測している数値がスタッツとして用いられています。
まとめ
・スタッツとは英語の「statics」の略称で、チームや選手のプレーの成績やパフォーマンスを数値化したもの
・項目は多くあり、チーム用のスタッツや選手用のスタッツなどがある
・スタッツを見ることでチームや選手の状態や試合でのパフォーマンスを判断することができる
・Jリーグのスタッツはデータスタジアム社が独自の計測方法を用いたものを使用している
参考:
yahoo-試合スタッツ
gekisaka-選手スタッツ
skyperfectv-計測方法
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