久しぶりにサッカーを見たら知らない言葉が出てきた…と言う経験がある方もいらっしゃるかと思います。アディショナルタイム(Additional Time)もその一つ。
ここではアディショナルタイムの意味や決め方についてまとめています。また、過去の最長時間についても見ていきましょう。
アディショナルタイムの意味は?
アディショナルタイム、長いカタカナですねぇ…意味はというと
競技者の交代、負傷により、競技が一時中断された分の延長時間のこと。
出典:JFA
要はアディショナルタイム=ロスタイム(Loss time)です。
審判がカードを出すまでの時間や選手交代に負傷した選手を運んだり、怪我の程度を判断している間の試合が中断した時間を残りの試合時間に追加するものです。その事から「追加時間」と呼ばれる事もあります。
確かにロスタイムと言うよりアディショナルの方が、何となく前向きな響き(笑)
ロスタイム、インジュリータイムといった表記はしません。ロスタイムはそもそも和製英語です。ちなみに延長戦はエキストラタイム(Extra Time)と表記します。
アディショナルタイムはいつから呼称がロスタイムから変わったの?
どんな時に追加されるのか、具体的には競技規則に表記されています。
主審は、以下のように前半、後半に空費されたすべての時間を追加する:
◦ 競技者の交代
◦ 負傷した競技者の負傷の程度の判断や競技のフィールドからの退出
◦ 時間の浪費
◦ 懲戒の罰則
◦ 競技会規定で認められる、飲水(1分間を超えてはならない)やその他医療上の理由による停止
◦ VARのチェックやレビューに関わる遅延
◦ プレーの再開を著しく遅らせる行為(例えば、得点の喜び)を含む、その他の理由
決め方や最長時間もみてみた
アディショナルタイムの決め方
ではどのようにして決められているのでしょうか?
実は、アディショナルタイムを決めるのは主審ただ1人。(複数で相談して決めるのかと思っていました)
第4の審判員は、前半、後半の最後に、主審によって決定された最小限のアディショナルタイムを表示する。主審はアディショナルタイムを増やすことはできるが減らすことはできない。
前半に時間計測を間違えたとしても、主審は後半の時間の長さを変えることによって埋め合わせをしてはならない。
タイムキーパーを務める主審の大半が時計を2個持っています。
1つは試合時間を計測する為のもので、試合中止める事はありません。もう1つは試合を中断する度に止められています。
これらの時間の差でアディショナルタイムが決められています。
ただ、サッカーの試合を見ていると分かるようにその都度時計を止めるのも限界があります。あくまでもアディショナルタイムを決める為の判断材料の1つで、どれぐらいの時間にするかは主審の裁量に委ねられています。
第4の審判員が電光掲示板でアディショナルタイムをお知らせしてくれますが、あれは最小限の時間になります。アディショナルタイム2分というのは、2分00秒から2分59秒までを意味します。この間がドキドキしますよね〜。
またアディショナルタイム中の空費された時間は改めて表示されることはなく、そのまま追加されます。
“アディショナルタイム(Additional Time)”の表示ついて【依頼】
アディショナルタイムの最長時間はどれぐらい?
試合時間が45分なので、理論上45分まで可能となります。ですが、45分もアディショナルタイムとなるには試合開始と同時に試合を継続する見込みのないぐらいのトラブルが起こるという事なのでまず起こる事はないでしょう。
歴代の試合の中でのアディショナルタイム最長時間はイングランドのチェシャー・シニア・カップの28分という記録。
ゴールキーパーと他の選手が接触し、ピッチ上で約30分程の処置を受け、病院に搬送されるという状況だったようです。
大半の試合のアディショナルタイムは平均4分。2018年ロシアワールドカップ・ラウンド16でのベルギー戦のときのアディショナルタイムがこれくらいです。ナセル・シャドリの逆転シュートが「90分+4分」と記録されています。
逆にアディショナルタイムが0分の試合は揉め事もなく順調に試合が行え負傷者ゼロだった事を指します。
参考:jfa
まとめ
・アディショナルタイムは試合が中断した時間を残りの試合に追加する時間
・アディショナルタイムの決め方は主審に一任
・アディショナルタイムは最長45分、平均4分
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