サッカーにおけるインサイドハーフとはどんなポジションなのでしょうか。ここではその役割とボランチとの違いをまとめてみました。
インサイドハーフとは?
インサイドハーフはサッカーのポジションの1つです。
MFを役割ごとにさらに細分化した時に使われます。
主にフォーメーションが4-3-3の時の真ん中の「3」の部分に1人か2人配置されることが多いです。
役割はというと…
中央に位置して、前線でのプレーを中心にして点に絡む仕事が求められます。
中盤でのパス回し、チャンスメイクや自らゴール前に飛び出したりして、ゴールを奪う働きが必要とされます。
元日本代表の都並敏史氏が書いた本の中でインサイドハーフの役割は以下のように説明されています。
攻守両面でカギを握るポジションだ。攻撃ではチャンスメイクするとともに、前線にできたスペースへ飛び出す積極的な動きが求められる。真ん中にスペースがなければ、サイドに開いてボールを受ける。状況に応じて相手が嫌がるプレーを選択し、自分が中心となって攻撃をビルドアップする。
出典:徹底図解!誰でもよくわかる サッカー戦術、フォーメーション事典 81p
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最近の日本の選手で言えば香川真司選手が挙げられます。また、ヴィッセル神戸でプレーしているイニエスタ選手はインサイドハーフとして世界トップレベルの実力を持っています。
ボランチとの違いは?
次にボランチと比較して説明していきます。
チーム戦術により多少の違いはありますが、ボランチはインサイドハーフの後ろとディフェンダーの前にポジションを取ることもあり、比較的守備に重きを置いた役割になります。
このボランチは、アンカーと呼ばれることもあります。先ほどの都並敏史氏が書いた本の中でボランチの役割は以下のように説明されています。
カウンターに備えるためにも、特にSBが攻撃参加したときはカバーリングを心がけたい。CB2人との距離感を常に意識し、自分との最終ラインの間にスペースを作らない。
出典:「徹底図解!誰でもよくわかる サッカー戦術、フォーメーション事典 81p」
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しかし、現代のサッカーでは、ただ単に守備をしているだけでなく、攻撃時のビルドアップの時にディフェンダーとうまく連携してパス回しに参加することが求められます。
状況に応じてチーム全体のバランスを見ながら攻守両方において、舵を取るのがボランチの役割です。
インサイドハーフのように、ゴール前に飛び出したりすることは少ないですが、攻撃の最初の組み立ての部分でチームに貢献します。
元日本代表キャプテンの長谷部誠選手や遠藤航選手がボランチの選手として挙げられます。
まとめ
・インサイドハーフはMFの役割の1つ
・ボランチより攻撃に重きを置いて得点を奪う仕事が求められる
・ボランチは、主に守備に重きを置いてディフェンダーと連携して相手攻撃に備える
・現代では攻撃の組手立ても求められている
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