サッカー選手が移籍する際にセットで注目されるのがその移籍金。
「そもそも移籍金ってなんだっけ?」「仕組みってどうなってるの?」
と素朴な疑問についてここではまとめてみました。取り分や分配も一緒に見ていきましょう。
移籍金とは?
サッカーにおける移籍金とは、
契約が残っているチームの選手が欲しいときに、新しいチームが違約金という形で元のチームに払うお金になります。
チームは選手を獲得する際、その選手がもたらす利益がどれくらい見込めるのかを算段して年俸などを設定しているわけですから、契約期間内に他チームに引き抜かれると不利益を被ります。
そのための違約金という訳です。
所属チームと契約が満了した選手を獲得する時にこの移籍金は発生しません。
Jリーグで移籍が起きるタイミングはこの契約満了の選手が多いので、移籍金に対して馴染みが少ないと思います。
選手への分配はどうなってる?
チーム同士の問題なので移籍金は移籍した本人には一銭も入りません。
分配とか取り分の話以前の話になります。
あくまでも新所属チームが元所属チームに払います。
育成チームにも恩恵が!
選手には移籍金は分配されませんが、移籍金の5%を連帯貢献金としてその選手が12歳から23歳まで所属したそれぞれのチームに分配されます。
あなたたちが育てた選手のおかげで利益をあげることができたのでそのお返しという形です、とイメージできれば大丈夫です。
移籍金のうちの決められた割合に在籍年数をかけた数字が育成チームに支払われる額となります。決められた割合のパーセンテージは年齢によって異なります。
連帯貢献金の計算方法はこちら↓
サッカー移籍金の一部は育成費へ!連帯貢献金の仕組みをみてみた
連帯貢献金を受け取る側の申告制になりますので、その辺りは注意が必要です。
代理人の取り分はいくら?
多くのプロ選手には代理人がついています。
その代理人はチームとの給料の交渉や、移籍の時に新チームとの交渉などを選手の代わりにしてくれます。
近年、この代理人が新所属チームから報酬として移籍金の何%かを得ているケースが多いことが問題になっています。
FIFAが2019年の国際移籍の際に代理人や仲介業者に支払われた総額を約712億円と発表しました。
そのうち80%がヨーロッパで発生していて、ポルトガルのチームは移籍金の半分を代理人に支払っていたことになっています。
FIFAは手数料を移籍金の10%を上限としていますが、歯止めが効かない状況になっているようです。
まとめ
・移籍金は性質上、選手には分配されない
・移籍金の5%は連帯貢献金として選手を育てたチームに分配され、年齢によって分配率は異なる
・連帯貢献金はその選手を育成したチームに支払われるお礼のような報酬
・FIFAは代理人の手数料は移籍金の10%を上限としている
・移籍金の何%かが代理人の手数料になっているが、FIFAの規定を超えた額が問題になっている
参考
footballista
footballchannel
sanspo
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