サッカーにおけるトップ下とはどんなポジションなのでしょうか?
「トップ下とボランチとの違いは?」と聞かれて詰まることもしばしばという方も。
ここではトップ下の役割や動き方、ボランチとの違いをまとめてみました。
トップ下の役割と動き方とは?
サッカーのポジションはゴール側から、
ゴールキーパー(GK)、ディフェンダー(DF)、ミッドフィールダー(MF)、フォワード(FW)
で構成されています。
さらにこれらが役割ごとに細分化されて、名前が付けられています。
トップ下もその一つ。
役割は「攻撃の起点」と「第一の守備」
トップ下とはミッドフィールダーの一つで、攻撃の起点としての役割があります。
フォワードのことを「トップ」とも言います。その真下に位置するという意味で「トップ下」という名前が付けられています。
フォワードのすぐ近くに位置して、攻撃の起点としてフォワードにラストパスを送ったり、自らシュートを決めることが求められます。
1990年代頃にはトップ下は花形のポジションとして、守備をあまりせずに試合を決めるプレーや、華麗なプレーで観客を魅了するファンタジスタと呼ばれるような選手が務めていました。
しかし、サッカーの複雑化や相手から激しいプレッシャーを受けることになり、次第に守備をあまり求められないトップ下というのは消えていきました。
現代では、本来のトップ下の役割である攻撃の起点に加えて、フォワードと連携して第1の守備として相手にプレッシャーをかけて行くことが求められています。
動き方もチェック
システムが高度化されスペースがない今のサッカーで、相手ディフェンダーの前とボランチの間にうまくポジションを取りフリーになってボールを受けることが多いです。
また、サイドに流れてボールを受けたり、フォワードを追い越して相手ディフェンスラインの裏へ走ることも求められます。
まずボールを受けるために工夫して動く必要があります。そしてボールを受けたら、ゴールにつながるプレーを選択していきます。
英語では何というの?
「トップ下」は明らかに英語と日本語の造語ですが、英語圏では何と呼ばれているのでしょうか?
英語では、No.10(ナンバーテン)と呼ばれます。
(実際に私も海外で聞いたことがあります。)
海外では番号でポジションをいうことがあるので、フォワードの場合はNo.9でボランチのことはNo.6などと呼びます。
他には、攻撃的なMFということでAttacking Midfielderと表記されたりします。
ボランチとの違いは?
ボランチもトップ下と同様、ミッドフィールダーの一つですが、トップ下が攻撃よりなのに対して、ボランチは守備に重きをおく役割があります。
ボランチは相手ゴール前の近くでプレーすることは少なく、味方ディフェンダーの少し前でプレーをします。
味方が攻めているときに、次の相手の攻撃に備えて最適なポジションを取ることや、攻撃の最初の組み立ての部分の役割を担います。
そしてそのボールを、トップ下やフォワードに届けることが求められます。
トップ下の選手が攻撃と守備の割合を8:2や7:3としたらボランチの選手は3:7や2:8になります。
まとめ
・トップ下の役割は攻撃の起点として、フォワードとうまく連携して得点を奪うことが求められる
・相手ディフェンダーの狭いスペースの中で頭を使い工夫しながら、ボールを受けてチームの攻撃をより良くする
・守備においてはチームの最初のディフェンダーとして相手のディフェンダーにプレッシャーをかける
・英語ではNo.10(ナンバーテン)と呼ばれる
・トップ下は攻撃に重きをおくMFでボランチは守備に重きをおくMF
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