ここでは、サッカー日本一を決める天皇杯の出場資格を整理していきます。大学や社会人が出る条件や高校生のチームの出場条件とを見ていきましょう。
天皇杯に出場できるチームは?
2019年の天皇杯に出場したチームは88チームとなっています。
つまり、アマチュアとして天皇杯に出場するためには、各都道府県の代表になることが必要になります。
都道府県の予選の方法は各サッカー協会が決めます。
そのため、都道府県によって予選のやり方が違ったり、去年と違う方法で開催されたりするようです。
今回は2019年の東京都予選を例として見ていきます。
東京都予選をみてみると…
東京ではまず社会人の部と学生の部と2つのブロックに分けます。
各ブロックから2チームの計4チームが準決勝に進出します。
社会人の部
社会人の部の1つのチームはアマチュア最高峰の全国リーグJFL所属の東京武蔵野シティFCにシード権が与えられています。
もう1つのチームを関東社会人リーグから東京都リーグ所属のチームで予選を行い決めていきます。
2019年度は65チームが参加しました。
結果として関東1部リーグの東京ユナイテッドFCが準決勝へ進出しました。
学生の部
学生部は関東大学リーグから東京都リーグ所属のチームと東京都専門学校サッカー連盟所属のチームで2チームを選出します。
関東大学1部リーグ所属の5チームは最終予選からの出場で、それ以外の16チームは予備予選を行い3チームを選出します。
結果として、早稲田大学と明治大学が準決勝へ進出しました。
東京都サッカートーナメント
この東京武蔵野シティFC、東京ユナイテッドFC、早稲田大学、明治大学で東京代表の枠を争います。
準決勝は社会人と学生が勝負し、明治大学が東京武蔵野シティFCを、早稲田大学が東京ユナイテッドFCをそれぞれ下しました。
決勝では、明治大学が早稲田大学との学生対決を制して、5年ぶりの本戦出場を決めました。
東京では大学生の明治大学が東京都代表として本戦出場を決めました。
また、J3のチームがある県ではJ3チームも予選を戦うことになるのですが、社会人や大学生に敗れたりすることがしばしばあります。
高校生は出れるの?
では、高校生チームは天皇杯に出場できないのでしょうか?
残念ながら現在の大会方式では高校生チームは出場できないことになっています。2014年までは高校生チームの出場が可能でした。
過去には千葉県代表の市立船橋高校がJ1の横浜・F・マリノスをPK戦まで追い込むという名勝負が起こりました。
また、高校生チームが大学生や社会人チームに勝つことも多々ありました。そのような勝負が見れないのは少し残念な気持ちです。
しかし、もしJ1かJ2のチームのユース選手で2種登録(ユースに所属しながらトップの試合に出場できる制度)を受けていれば、高校生でも天皇杯に出場できることになります。
まとめ
・天皇杯の出場資格はJ1所属18チーム、J2所属22チーム、全日本大学選手権優勝チーム、都道府県代表47チームです。
・都道府県予選は各都道府県によって方法が異なります。
・大学生チーム、社会人チーム、JFLチーム、J3チームが主に予選を戦います。
・東京都の場合、明治大学が東京都代表になりました。
・2015年から大会方式が変更され高校生チームの出場は認められていません。
関連記事
天皇杯の延長戦やPK戦のルールを復習!時間や交代枠もチェック【サッカー】
コメント