サッカーワールドカップで日本代表が決勝トーナメントまで駒を進める大活躍を見せたことが記憶に新しいですが、2020年の東京オリンピックのサッカーも楽しみですよね。
でも、ワールドカップで戦うメンバーと東京オリンピックで戦うメンバーが異なることを
ご存知ですか?
実はオリンピックのサッカーには年齢制限があります。
なぜ年齢制限があるのか?いつからなのか?理由を見ていきたいと思います。
年齢制限はFIFAとIOCの対立
もともとオリンピックはアマチュアスポーツの祭典。
1900年のパリオリンピックの時にはすでにサッカーは公式競技として行われていましたが、参加できるのはアマチュアのみでした。
しかし、サッカーの母国イングランドでは当時からプロフェッショナルのサッカー選手が当たり前の存在。その他のヨーロッパ諸国もこの影響を受けプロサッカー選手が誕生しています。
そこでFIFAがアマチュア・プロフェッショナル両方が参加できるナショナルチーム世界一を決める大会として1930年にワールドカップを開催しました。
ワールドカップが開催されるとアマチュアしか参加できないオリンピックサッカーへの関心は失われていくことになります。
転換期となったのは1984年のロサンゼルスオリンピック。
IOCがプロフェッショナルのオリンピック参加を認めたのです。これがFIFAとIOCの対立を引き起こすことになります。
各国にベストメンバーを組ませて、オリンピックのサッカーの集客性を上げていきたいIOCと、ワールドカップの威厳やプレミアが損なわれることを危惧するFIFAという構図です。
この対立からオリンピックのサッカーの年齢制限が行われていくようになります。
年齢制限はいつから?オーバーエイジ枠はアトランタオリンピックから
23歳以下という年齢制限になったのは1992年のバルセロナオリンピックです。
ですが、バルセロナオリンピックの観客数が伸びなかったため、IOCはFIFAに年齢制限撤廃を求めましたが、FIFAはこれを拒否。
その妥協案として、1996年のアトランタオリンピックから23歳以下+オーバーエイジ枠(24歳以上の選手)3名という条件で開催されました。
これが現在まで続いています。
まとめ
・サッカーの年齢制限はFIFAとIOCとの利害の対立から
・23歳以下になったのは1992年のバルセロナオリンピックから
・オーバーエイジ枠がついたのは1996年から
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