近年、サッカーにおいて「デュエル」という言葉が使われるようになりました。
ここでは「デュエル」とはどういう意味なのか見ていきましょう。また、デュエル数やデュエル勝率についてもまとめています。
デュエルとは?
デュエルとは元は英語ですが、そもそもどのよう意味なのでしょうか。
duel
名詞:決闘、(2者間の)争い、勝負
など闘いに関する意味が並んでいます。
サッカーではこの意味から派生した使い方で「1対1のボールの奪い合い」などと表現されます。日本語では「1対1の戦い」な訳ですが、英語圏等では「2人の戦い」という捉え方になります。
状況としては、5分5分のボールを奪い合う場面を想像すればわかりやすいかと思います。例えば、こぼれ球を奪い合う場面、ゴールキックやスローイン時の競り合いなどが挙げられます。
こぼれ球を自分たちのものにできれば、ゴールチャンスが増えますし、相手に攻撃される時間も減りますので、デュエルはサッカーにおいて大切な要素となっています。
参考:goal
ちなみにデュエル数・デュエル勝率とは?
何回デュエルしたかを示す数字がデュエル数になります。
デュエル数は試合に勝つ上で必要な要素の一つ。デュエルに勝つ回数が増えるほど試合の主導権が握れるからです。
先日のコパ・アメリカのウルグアイ戦では、岡崎慎司選手が両チーム合わせてトップの26回のデュエルを記録しました。
イングランド・プレミアリーグで揉まれたその献身的な働きやチームへの貢献は世界と戦う上でかかせないものです。
日本対ウルグアイ戦のデュエル回数のトップ5はこちらです↓
2位:ロドリゴ・ベンタンクール選手(23回)
3位:ルーカス・トレイラ選手(17回)
3位:中島翔哉選手(17回)
5位:ホセ・ヒメネス選手(15回)
参考:soccerdigestweb
まだまだ海外の選手の方がデュエル数が多いことがわかります。
次にデュエル勝率についてみていきます。
いくらデュエル回数が多くてもそのデュエルに勝てなければ意味がありません。回数に対してどれだけ勝てたかを示すデータをデュエル勝率といいます。
再び、コパ・アメリカ2019を例にとって見てみましょう。
以下がコパ・アメリカ、チリ戦のデュエル回数とデュエルに勝った回数及びデュエル勝率です。
中山雄太 18回 (5回) 27%
久保建英 17回(5回) 29%
中島翔哉 15回 (8回)53%
原 輝綺 13回 (7回) 53%
杉岡大暉 11回 (8回)72%
上田綺世 10回 (4回)40%
冨安健洋 10回 (6回)60%
前田大然 8回 (2回) 25%
植田直通 7回(3回)42%
柴崎 岳 5回 (1回) 20%
参考:soccerdigestweb
スタメン組の中で6割以上デュエルに勝った選手は杉岡選手と富安選手のみで、他の選手は多くがデュエルで劣勢を強いられています。
その局面での闘いに負けることで、主導権を握られて最終的に0-4で敗戦する1つの要因になりました。これはチリ戦に限らず大会を通しても言えることです。26日段階のデュエル勝率をみてみると、
41.3% – 日本代表はコパ・アメリカ2019で、デュエル勝率が大会ワーストだった。
56.6 – ウルグアイ
54.6 – ブラジル
53.9 – コロンビア
52.2 – チリ
52.2 – カタール
51.4 – ペルー
50.0 – エクアドル
48.8 – ベネズエラ
47.5 – アルゼンチン
47.0 – パラグアイ
44.6 – ボリビア
41.3 – 日本本気。 pic.twitter.com/x5JVdmqKaY
— OptaJiro (@OptaJiro) 2019年6月26日
このうちノックアウトステージに勝ち上がっているのは、ブラジル、パラグアイ、ベネズエラ、アルゼンチン、コロンビア、チリ、ウルグアイ、ペルー。
デュエル勝率だけが試合の勝敗を握っているわけではありませんが、1つのデュエルに勝つことで試合の主導権を握れるチャンスが増えてくることは確かです。
まとめ
・デュエルとは元々、決闘、争い、勝負といった2人の間で行われる勝負を意味する
・こぼれ球や5分5分のボールを自分たちのボールにするためにチャレンジした回数をデュエル数という
・そのデュエル回数に対してどれだけ勝てたかを示すものがデュエル勝率という
・デュエルは試合に勝つ上で大切な要素で回数を増やして、勝率を増やすことで試合の主導権を握ることができる
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