ノックアウトステージって何?
決勝トーナメントとは別なの?
ノックアウトステージとは?決勝トーナメントとどう違う?
ノックアウトステージという言葉を初めて聞いた時、
「ノックアウトステージってどういう意味?」
「決勝トーナメントとルールとか変わったのかな?」
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はノックアウトステージは決勝トーナメントと同義語です。勝ち抜き戦のことですね。ノックアウト方式とも言います。
「ノックアウト(knockout)」には「ボクシングなどで相手をノックアウトする」という意味の他に、「チームなどを負かして脱落させる」という意味があります。
「トーナメント(tournament)」の意味はそもそも、日本語で言うところの「大会」を意味します。勝ち抜き戦といった大会の形式を指すものではありません。
ですが、日本では勝ち抜き戦そのものを「トーナメント」ととして呼称してきた経緯があり「決勝トーナメント」も日本の独自用語となります。
ある言語が他国に伝わった際に、もとの意味とは違った使われ方をするケースがありますが、「トーナメント」もその一つといえます。
用語を世界に合わせようという流れから、「決勝トーナメント」とは言わずに「ノックアウトステージ」というようになったのかなと。
サッカー界では誤った使い方なんだけど…
日本サッカー界のサッカー用語を共有、統一しようという意図でJFAの公式サイトでは用語集が設置されています。
「ノックアウト方式、ノックアウトステージ」の項目の英文表記は「Knock-out System, Knockout Stage」なのですが、「FIFAワールドカップ ノックアウトステージ」(ベスト16以上の戦い)の項目をみると英文表記は「FIFA World Cup Stage 2」となっています。W杯のノックアウトステージは「ステージ2」と言われているんですね。
また
「決勝トーナメント」とは表記しない。
との注意書きもあります。
AFCアジアカップもW杯に準じる形となります。
ただこの用語集、メディアに対して強要するものではなく、サッカー界で共通理解をはかるためのものとして位置付けられているので、テレビで試合を観戦していると普通に解説者が決勝トーナメントと言っていたりします。
いつから使われているの?
「ノックアウトステージ」はいつから使われるようになったのでしょうか?
結論を先にいうと、時期は不明です。
wikipediaをみると
JFAでは2015年より「決勝トーナメント」という呼称を廃止している。
とあります。
ですが、JFAの過去の用語集をみると2013年5月2日付けのものですでに「ノックアウトステージ」の呼称が使用されています。少なくともJFAの中では2013年段階ではすでにノックアウトステージ」の呼称が使用されていたと考えられます。
参考:JFA
まとめ
・サッカーのノックアウトステージは決勝トーナメントを指す
・W杯のノックアウトステージの英語表記は「FIFA World Cup Stage 2」
・2013年段階ではすでにJFAの中で使用されているがそれ以前は不明
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